ページが見つかりませんでした – Just another WordPress site https://niigata-genki.com Just another WordPress site Sat, 29 May 2021 06:26:02 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.8.9 Let’s GoGo‼️(目指せ55企業‼️) 学生企業探検団🔍🕵️‍♀️ ~新潟の企業を学生が取材してみた〜 https://niigata-genki.com/1437 https://niigata-genki.com/1437#respond Sat, 29 May 2021 06:25:24 +0000 https://niigata-genki.com/?p=1437  初めまして! 私たちは新潟県にある新潟国際情報大学の茅原、岡澤、髙橋です。私たちは、去年の夏から「新潟を元気にすること」を目的に新潟県内で様々な活動を行っている”にいがた元気プロジェクト”の学生特別会員枠としてこのプロジェクトに所属しました。学生としての立場から「新潟を元気にすることってなんだろう?」と私たち学生で話し合い、“新潟を盛り上げることに力を入れている企業”の方々をインタビューし、紹介することで、「新潟にはこんな企業があるんだ!」ということをより多くの人に知ってもらいたいと思いました。そこで、私たち学生を「学生企業探検団」と題し、この探検団の“隊員”として、新潟の企業を紹介する記事を書いていくという企画を考えました。

 そこで、初めにどこの企業をインタビューしようかと考えていたところ、ちょうど3人がメディア関連の職種に興味があり、にいがた元気プロジェクト会員の吉原さんが、雑誌などを手がけるメディア関連の会社「株式会社ニューズ・ライン」に以前勤務されていたため、第一回目として”「株式会社ニューズ・ライン」“をインタビューすることにしました!

 皆さんは、このニューズ・ラインが手掛ける、28年間にもわたって新潟のおいしいお店や楽しいことを紹介し続けている「新潟Komachi」という雑誌をご存知ですか? 今回は、学生企業探検団の記念すべき「第一回目」のインタビューということで、新潟県内のグルメネタを中心に扱い、新潟の女性の暮らしを豊かにする情報誌を発行している”株式会社ニューズ・ライン”にインタビューして参りました!
内部の人にしかわからない裏情報や記事制作の裏側など、「新潟Komachi」の背景を伝える内容になっていますので、どうぞご覧ください!




株式会社ニューズ・ライン Profile(会社概要)

代表者:代表取締役社長 沢井 拓
創立年月日:1998年4月1日
社員数:51名(2020年12月現在)
業務内容:月刊誌『新潟Komachi』、総合自動車情報誌『くるまる』、ブライダル情報誌『Komachi Wedding』、住宅情報誌『Housing Komachi』、週刊誌『タウンウィークリー』を中心とする雑誌・単行本・フリーペーパーの企画、編集、制作、出版と、新潟の今を伝える情報サイト『Komachi Web』の運営、コンビニ等各社タイアップによる商品開発等。
所在地:
新潟本社:新潟県新潟市中央区女池南3-2-32 tel.025-280-1010 fax.025-280-1011
群馬支店:群馬県前橋市紅雲町1-3-8 ピアビル1F  tel.027-289-0123 fax.027-289-
0124
URL: https://www.week.co.jp/company/



登場人物

武石 隆大(たけいし りゅうた)さん…Komachi事業部/新潟Komachi・Komachi Web マネージャー 2006年入社 勤続15年

須賀 穂(すが みのり)さん…Komachi事業部/新潟Komachi・Komachi Web ディレクター 2017年入社 勤続4年

吉原 彰大(よしはら あきひろ)さん…株式会社オンド代表。元ニューズ・ライン 「まちメディア事業本部 本部長」。

茅原 颯大(ちはら はやと)…新潟国際情報大学3年生、ゼミ長、オシャレ番長

岡澤 いつか(おかざわ いつか)…新潟国際情報大学3年、写真部、犬を2匹飼育

髙橋 実路(たかはし みろ)…新潟国際情報大学3年、バンドマン、古着屋店員



◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 


好きなこと、得意なことを仕事にできる企業

---茅原「本日はインタビューよろしくお願いします。」

武石さん・須賀さん「よろしくお願いします。」

---茅原「早速ですが、お二人に質問です。ニューズ・ラインに入社して、やってみたかったことはありますか?」

須賀さん「私は四年前に新卒で入ったのですが、元々本を読むのが好きで、雑誌・本に関わる仕事がしたくて。大学では人文学部にいたので、就活の時は出版社や印刷会社・広告会社などを就職先として検討していました。新潟の中でKomachiは有名な雑誌だったので、入社を希望し、採用してもらいました。文章を書くのが好きなので原稿を書いたりする仕事がしたかったんです。」

武石さん「僕はメディア関係に興味があってニューズ・ラインだけではなく、他のメディア会社も受けていました。県外の大学に通っていたので、新潟に帰ってきて漠然とメディア関係で仕事ができれば良いなという考えを持っていました。就職活動の時にニューズ・ラインは地域の出版社であるということを知りました。ものを作ったりデザインしたりするのが好きだったので、本を作っていく中で自分も作ることに携わることができる仕事がしてみたかったんです。」

---岡澤「お二人とも希望を叶えて就職したということでしたが、当時は他の業界も考えていたのですか?」

須賀さん「実はもう一社内定をいただいていて、最後まで悩みました。というのももう一社はイベントを企画するような部署があったんです。企画などに興味があったので、他の企業でも悩んだのですが、本に関わる仕事がしたいという最初の希望を優先させたいと思いこちらを選びました。」

---茅原「武石さんは営業部とのことですが、営業部に配属になってどう思いましたか?」

武石さん「出版社の営業って正直何をやるのか分からなくて、本を売るのが営業の仕事だと思っていました。説明・面接を受けて、雑誌の中に入る広告を提案する仕事のことだと分かりました。営業や広告という仕事をしてみて、デザインを作ったりするのが楽しいと思いました。(当初やりたかったデザインの仕事とは異なる職種にはなったものの)希望が叶ったかなという風に思っています。」

---岡澤「学生時代に企画をする仕事に興味を持ったきっかけはありますか? 私も企画やイベントが好きなので、聞いてみたいです!」

武石さん「私は学生時代にインターネットカフェでアルバイトをしていたのですが、時給の良さから夜中の勤務をしていました。夜中の時間帯はいろいろな課題があるんですよ。売上を上げなきゃとか。でもなかなかお客さんが来てくれない中で、こういうパッケージで売ったら良いのではないですかということを店長やマネージャーとかに話して、一緒に作ったりしました。今では映画とかはネットやオンデマンドで観られたりしますが、当時はDVDを借りて観ていました。どの年代の人が何を見ているかという時間別のデータをとって、商品ラインアップはこういう作品を増やした方が良いのではないですかということや、ちょっとしたPOPを作るなどの企画提案をしていました。その時間が楽しかったなというのがありました。それで、この会社に面接を受けに行った時に、自分が作ったPOPとかの写真を持ち込んで面接官に見せたりしていました。」

---岡澤、髙橋、茅原「へー! すごいですね!

 

 


新潟の最先端企業のやりがいと苦悩

---岡澤「お二人は入社して、やりがいを感じたことって何ですか? 」

須賀さん「私は編集として、特集を組んで、取材をして、原稿を書いて…というがんばったことが、雑誌という一つの成果物として残るところが好きです。実際に書店やコンビニに雑誌が並んで、立ち読みしてる人を見たりすると、自分が作った本をちゃんと見てくれている人がいるんだなあと近くで感じられて良いなと思います。元々、書くことや作ることが好きで入っていますが、取材に行ったお店の方に、あの記事を見てお客さんが増えたよと言われたり、友達からこの間の特集読んだよとか言われると、誰かの心を動かすことができて嬉しいと感じることが多いです。私は正直、部数とかよりも直接影響を与えられた時の方が喜びを感じます。」

吉原「8月にラーメン特集を毎年やっているんだけど、komachi編集部は大変なんだよね。編集のみんなはこの時期ラーメン食べまくるからね。」

須賀さん「いつもスタンプラリーという企画があって。掲載店の中でスタンプラリーに協力してくれるお店に行ってラーメンを一杯食べると、スタンプを一つ押してもらえる。それを30個集めると特典があって。応募してくれたらお店のラーメン10杯無料券とタオルがもらえるんです。去年とかは約1,900人が達成して応募してくれて。」

武石さん「30杯×2000人=57,000杯!という大きな数字をお店に貢献することができる。それがやっぱりメディアの力だと言えますよね。」

---岡澤「すごい規模ですね。編集者の方の努力が形となって実る瞬間って感じがして感動します。」

須賀さん「もちろん、協力してくださるお店あってこそですが。

---髙橋「自分もラーメン大好きでラーメン号とかも毎回買っているんですけど、30杯は流石に難しいなって(笑) やってる人いるのかなって気になってたんですけど。そんなにいるって聞いてびっくりしました。」

武石さん「10杯や20杯で止める人とかも当然いるわけだから、そう考えると経済効果としては決して少なくないと思いますね。」

---髙橋「私の場合、Komachiは美容室などでも見るのですが、カフェとかレストランが紹介されているじゃないですか。それの書く人と食べる人って違うんですか?それとも全て同じ人がやっているのですか?」

須賀さん「基本的には、食べた人が書いているというか、実際に食べて書くのと食べないで書くのでは違うので、できれば食べさせてもらってということが多いです。これも役割があって、私は編集で、先ほどから書くのが好きと言っていますが、編集は書くことが仕事ではないのですよ。ラーメンという特集をすると決まって、じゃあどういう企画でどういうラーメンを集めようか、冬は背徳感のあるラーメンが売れるんじゃないか、って考えるのが編集の仕事。それを作るために、ラーメンが美味しく見えるように写真を撮ってくるのがカメラマン、美味しく伝わるように原稿を書くのがライターっていう別の仕事になります。自分一人で取材して書くところまでをする場合もあれば、ライターに依頼する場合もあります。例えば、この表紙の写真も(Komachi3月号表紙を指さしながら)、背脂がとにかくのっているこってりしたラーメンを載せたい、このときの特集テーマである“背徳感”が伝わる写真を入れたいというのを考えるのが編集の仕事。さらにそれを表現するにはこういう写真が良いんじゃないか、後ろに黒い板を敷くのが良いんじゃないかといったアイデアをデザイナーやカメラマンと一緒に考えていきます。」


---髙橋「編集の人が大体のニュアンスを伝えて、デザイナーやカメラマンが形にするっていう感じですか?」

須賀さん「例えば秋のスイーツ特集なら、とにかくきれいでかわいいスイーツを紹介したい!とか秋らしい雰囲気にしたい!といった全体のイメージをまず伝えます。こういう雰囲気でやりたい、これを読者に伝えたい、商品が魅力的に見えるようにこうしたい…。そういった思いも一緒にデザイナーやカメラマンに伝えて、どうするのが一番いい誌面になるかを一緒に考えながら作っています。」

 


どんなに小さなものでも逃がさない、新潟屈指の情報収集力

---茅原「リサーチシートとか、取材先を決める条件など、基準はあったりするんですか?」

須賀さん「そうですね。まず前提として、全国チェーンのお店だと、新潟の情報誌を新潟で発信する上であまり意味がない気がしてて。たまに載るときもあるんですけど、私たちは新潟の情報誌ですから、特集のテーマに合わせて県内の企業やお店をメインに集めて紹介しています。

---茅原「その集めていって、載せられなかったものもあったりするんですか?」

須賀さん「全体のページ数はもちろん、おもしろく読んでもらうため、あるいは魅力的に見せるためのデザインを作っているので、全部のお店を掲載できるわけではないんです。どのお店を掲載するのかは、編集の腕の見せ所とも言えますね。」

---岡澤「あふれたものも、次回使えたりとかあるんですか…?」

須賀さん「リサーチでお店の情報を集める段階であれば、何件あってもいいので、そこはあまり気にしていないですね。」

---岡澤「さっきのラフを見て思ったんですけど、紙媒体とデジタル媒体って違いはありますか?」

須賀さん「ウェブはサイトごとにデザインが決まっているので、誌面のように自由にというわけにはいかないですね。ただ、ウェブは画像や文字数の制限がないので、お店の魅力をたっぷり伝えることができますよ。」

---岡澤「ウェブの方がいっぱい情報載ってるみたいなこともありますか?」

須賀さん「制限なく書けるという意味ではウェブは強いですが、スマホでそこまで長い記事を読むかと言われると…。それも人によると思います。最大の違いは、情報発信のタイミングを選べることでしょうか。」

武石さん「雑誌は発売するまでの行程が長いですし、私たちは月刊誌ですから。その点ウェブは好きなタイミングで即発信できる。そこがウェブの利点ですね。」

 

 

デジタル化に伴う変遷とトレンド発信の難しさ

須賀さん「今実際、来月号の取材を進めていて、そのために集めた情報が現時点ですでにあるのに、それが世の中に出るのは来月末なんです。例えば、「今こういうことやってるんです」って教えてもらったタイムリーな情報なのに、ずっとここで温めてるってことになってしまうので、お店さえよければ、先にこのお店でこの新商品が出ましたっていうのをウェブで載せることもできます。ウェブの方が皆さん気軽に見られるし、手軽に情報を得られるツールだから、そういう即時性というか、新しいものをできるだけ早く伝えるっていうことに向いていますね。

---岡澤「今聞いてて思ったんですけど、紙媒体のメリットってあるのかなって。個人的に思ったんですが、専門家さんたちの意見が聞きたいなと…」 (小笑いが起こる)

須賀さん「一番いいのは、“一覧性”があることだと思います。お店の名前とか知らずに「おいしいラーメン屋さんないかな」って感じで調べる時には、ネットより雑誌のようにバーッとみれて、「こっちのラーメン屋さんとここのラーメン屋さん近いよな」とか、見返せたりするのは紙媒体の便利なところだと思います。あと雑誌の話でいうと、呼んで字のごとく、雑多な記事がいっぱいあるから、それこそ美容室で「今月はラーメン特集だ!」って思ってKomachiの雑誌を見た時に、後ろのページの方にサロンの情報が載ってて「へえこんなのあるんだ」とか、「こういう新しいお店できてるんだ」とか、自分が特に知りたいと思って読んでなくても、情報が入ってきて、思いがけないところから発見ができるところが雑誌のいいところだと思いますね。あと、“保存性”とかですかね。一冊お家に置いておいて、何度も見れるとか。」

---髙橋「自分も結構ラーメン好きで、Komachiのラーメン特集の時に、よく見ているんですが、さっきおっしゃっていたように、最後の方に自分の知らない情報が載ってたりするのを見て、新たな発見があったことがまさにありましたね(笑)」

須賀さん「うれしい意見です…(笑)」

---茅原「編集しているときに大変なこととかありますか?」

須賀さん「私は、この会社には何か書きたいと思って入ってきているので。それこそ、企画を考えることは、経験値としてまだあまりないので、企画を一から考えるのが、まだ全力を出し切れてる感がないというか、勉強中って感じですね…(笑)。自分が良いと思った内容でも、一般的に広く興味を持たれないと意味がないので。企画を作るうえで、どういう企画にするとかはブレストするんですけど、その中でもまた意見が割れるんです。お子さんがいる方とか、独身の方でも考え方が全然違うし、いろんな方から意見を聞きながら、まとめていく。その結果わかりやすいものにならないと伝わらなかなって思うので、そんな風にうまくまとめていくのが大変だなって思いますね。」

---岡澤「社内とかで違う部署の人から、「ここをもっとこういう風にした方がいいよ」とか指摘された時って、それが全体に共有されることってあるんですか?」

須賀さん「内容によっては、することもありますね。「この前の特集、こんな風な方がよかったんじゃない?」という内容であれば「次頑張ります…」とか社員同士の雑談程度でライトな感じで話すこともあります。部署内で、「もっとこういう風にしましょう」とかもありますね。」

---岡澤「なるほど。じゃあ情報共有は全体で結構やられてるんですね。」

 

 

広告営業のやりがいとは

武石さん「僕は営業職という形になるので、楽しいことからお話しすると…雑誌の場合、お金をいただいて広告を掲載することになりますが、1ページで広告を載せるのにどれくらいのお金がかかると思いますか?」

---茅原「ぜんぜんわかんないなあ(笑)」

---岡澤「40万円!!!」

---髙橋「広告って結構高いよなあ… 50万円ですかね…」

---岡澤「刻むね(笑)」

---茅原「じゃあ2、30万円で!」

武石さん「正解は22万円ですね(笑)」

---岡澤「ニアピン…(笑)」

武石さん「決して22万円っていう価格は安いものではないので、その金額をいただいて、広告を出してもらう。広告を出すお客さんは、基本、集客させるために広告を出します。それこそ例えば広告主(クライアント)さんが「いやあ、この前武石君にラーメン特集の時に、ちょうど広告出して、いっぱいお客さん来たよ!商品売れたよ!」って言ってもらうのが、我々営業の最大の喜びですし、広告主と一緒に考えた結果、成果が出たなっていうのが、うれしいことは間違いないですね。その結果を踏まえた上で、「武石君この前の良かったよ。デザインもすごい良かったからさ、うちのチラシを作ってほしいと思ってるんだよね。」ってまた新しいことも言ってもらえたりして。クライアントのなかに、ニューズ・ラインの、一営業としてどんどん入り込んでいけるやりがいが増えてきて、それこそ飲食店のメニュー表を作らせてもらったりするきっかけになったこともありますしね。お店のブランディングにも入り込めることが、営業としてやりがいと感じます。その反面、「お客さん来なかったよ。20万も出したのに。」っていうこともあるんですよね…。それはやっぱり、営業としていろんな反省点があったりしますね。でも、そういったところをしっかりお客さんと話し合って、お店自体にどういう課題や問題があるのか、どういうことを伸ばしたいかをヒアリングして、形にしていくことが営業として一番苦労することですね。やっぱりお店自体にお客さんが来るってことが、広告営業の最大のやりがいです。」

 

 

各方面からの多様なアプローチ、長年の感覚と研ぎ澄まされた嗅覚

---岡澤「今って、紙媒体の広告の注文とウェブ広告の注文ってどっちの方が多いんですか?」

武石さん「そうですね。うちの会社で言えば、まだ現状では紙媒体の方が多いです。でも、ウェブの方も多くなってきています。」

---岡澤「Komachiにはインスタグラムアカウントもありましたが、アカウントはみなさんで運営されているんですか?」

須賀さん「そうですね。一応ウェブ専属チームもありますが、SNSは分担しています。」

---茅原「先ほどの営業の話についてお聞きしたいんですが、Komachiに広告を載せませんかみたいなアプローチってどういう風にしてるんですか?」

武石さん「もちろんいろいろな手法があるんですが、例えばラーメン特集とかKomachiの特集として企画するのは、編集部が考えてこっちからお願いするものなので、広告と違ってお金がかからないんです。それに準じた形で、営業は新潟県内の製麺メーカーに、ラーメンの特集をするので、「御社の製麺ブランドをより高めるために、広告を掲載しませんか?」という風にアプローチします。」

---髙橋「なるほど。その時の特集に関連付けた広告の案内をしてるんですね。」

武石さん「そうですね。ラーメン特集を読んでいて、〇〇製麺所で、こういう特化した製麺技術があって、街のスーパーで売ってます、っていうような広告を出せば、「スーパーでも美味しいラーメンが売っているんだ!」と広告効果も出しやすいですよね。」

---茅原「そういう意味があったんですね。武石さんが営業しているときに一番意識していることはありますか?」

武石さん「やっぱり、しっかりお客さんのことを見たり聞いたりすることですかね。それとやっぱりお客様の満足度がどこにあるのかというのも見ますね。先ほども言ったんですが、お客さんにどのような提案をすればお店に満足度を与えることができるのかっていうのは常に考えてますね。例えば「武石君、この前かっこいいデザイン作ってくれて良かったよ」っていうように、たとえお客さんが来ることに繋がっていなくても、満足度は高かったお客様であれば、結果オーライっていうわけじゃないですけど、お客さんの満足度にちゃんと焦点を当てて、提案ができたっていうこともあります。お客様から課題とか問題点をたくさん言われる中で、最初に紹介した企画じゃなくて、こっちの方が合うんじゃないかっていう提案をすることもあります。」

 

 

愛読者のニーズに寄り添う情報を

吉原さん「OBの私としては、雑誌というのはターゲットメディアであって、ターゲットが絞られてるというのが特徴だと考えています。Komachiでいうと、30代~50代くらいの女性を想定して作ったり、そういう人たちがどういう風にこの雑誌を買って、読んでくれるかをきちんと考えることが大事。テレビやラジオは、誰でも無料で観たり聞いたりできますよね。それと比べて、雑誌は立ち読みとかもあるけど、基本的には買って読んでもらうもの。愛読者と呼ばれるように、利用者に「愛」って言葉がつくのは雑誌だけ。車が欲しくて興味がある人が車の雑誌を買うわけだから、車の雑誌には、車の広告をつけたりするような、その雑誌のターゲットに合った広告をつけるっていう意識を持って動くのが営業の仕事ですね。」

---岡澤「そのKomachiのターゲットっていうのは、最初から30代だったんですか?それとも変遷してきたりしてこのようなターゲットになったんですか?」

須賀さん「Komachiは創刊してもうすぐ30年経つんですが、基本的には20代~30代くらいの女性をターゲットにしていますが、結果として雑誌と一緒に年齢を重ねてくれていて、気付けば30代~40代がコア層になっています。」

---岡澤「30代女性がターゲットと聞いて驚きました。ターゲットだと思っていたのが男性だったので(笑)コンテンツによっては老若男女がすごく広がるんですね。」

須賀さん「ラーメン特集のイメージがあるとそう思われるかもしれないですね。」

---岡澤「30~40代の女性がターゲットということは、ゆくゆくは70代も視野に入れていくんですか?全世代的にやっていく感じですか?」

須賀さん「私たちの想定読者層よりも上となると、県内の雑誌としてはキャレルさんがしっかりつかんでいる印象ですね。多くの人に愛されたい気持ちはありますが、読者の求める情報と違ってくると、満足度も下がってしまいますから。」

武石さん「70代をターゲットにしたら、例えばブライダルは合わない。広告自体もKomachiには不要なんじゃないかなと…ターゲット以上になれば例えばKomachi+(プラス)とかにして別の雑誌を作るとか。ターゲットが明確だからこそ、ニーズに合った情報を提供できるというわけです。」

---髙橋「例えば、KomachiウエディングとかハウジングKomachiとかにも入らない広告がKomachiに入ったりすることとかもあるんですか?」

武石さん「そうですね。ご希望もありますが、例えばクライアントが住宅会社だけどラーメンが好きだからラーメンの号に載せてほしいということもあります。中には全くうちの商品じゃないけど、クライアントが希望するならテレビCMも提案したりします。雑誌やウェブに限らず、クライアントの気持ちを考えて仕事をします。」

---茅原「自分の中で営業って、商品の提案くらいなのかなと思っていたから、こんなに幅広い業務をこなしているのがびっくりしました。」

武石さん「幅広い提案を備えるようにしています。泥臭い営業もありますが、クライアントが求めているものをつくらないと結果的に売り上げも伸びない、Komachiが切り捨てられてしまう。しっかりその企業やお店の課題を解決してあげるのが大事ですね。」

 

 

どこからでも知識を吸収する姿勢

---岡澤「失敗経験から学んだことはありますか?」

武石さん「純粋に文字間違えちゃいました、とか、刷り上がっちゃって世に出てしまうのとかは経験がありますね…。1000と100の間違えとかは怖い…すべてはスケジュール管理。ちゃんと段取りを組んで、余裕を持って確認ができていれば間違いは起こらない。ちゃんと気を配らないと。これは失敗から学んだ一番のことかな。」

---岡澤「今までにないものを作りたいときにどこからインスピレーションを受けようとしますか?」

須賀さん「書店にはよく行きますね。他の競合の雑誌とかも読むし、情報誌はネタありきだから、お店について調べたり、新潟の情報誌とかのアカウントもフォローしたりしてますね。アンテナを常に張っています。」

武石さん「須賀さんと一緒で書店や競合のものをたくさん見ます。誰とは言いませんがかつての上司に(ここで吉原さんの方を向く)合コンをしなさいと言われました。もちろん私は男性なので女性側の気持ちはわからない。読者ターゲットとなる女性の心理を読み解くにはうってつけなので、合コンをして女の子から何が今流行っているのかをリサーチしたり、どこにそれ売ってたのって聞いてみたり。髪型とかネイルも。アンテナを常に張るという意味で、まさに今の新潟の女子を理解するために意図的に意識してやっていました。」

吉原さん「どれくらいインプットできるかが勝負。アイデアって新しいものってなくて、既存の組み合わせ。それが新しくなる。既存のあるものをどう組み合わせるか、市場リサーチが大事。生の声を収集して、どれだけインプットするか。どれが面白いかつまむ。写真だって目に留まる工夫が大事で、どれだけ吸収するかが大事。合コンは市場リサーチとして一石何鳥にもなる。酒も店も覚えるし、初対面の振る舞い方も距離感も覚える。「合コンは科学!」色々な人に会うのって大事。面白いことをアウトプットできる能力をつける。いつの時代も時代をとらえることが大事だと思うよ(笑)。」



◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆



以上です。いかがだったでしょうか!

第一回目ということもあり、隊員たちはとても緊張しました💦

この株式会社ニューズ・ラインを紹介してくださったOBの吉原さんに来ていただいたことで、よりスムーズに進めることができましたし、緊張もだんだんとほぐれていきました。

次回は今回の反省点も活かしてインタビューをしたいと思います!お楽しみに!😆

 

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